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「ばくおん‼」で知るMotoGP オカルトとツーサイクル 第6話

ばくおん6話は、文化祭でレースをするための準備、オートバイの改造とツーサイクルエンジンのバイク(TZR250後方排気3MA)の話しでした。

オカルトパーツ

改造と言っても簡単に装着できるパーツ。
電気系のホットプラズマ、ガンスパーク、どちらも懐かしい。
効果は・・・・効果あるならメーカーが採用しているよね。
もう一つオイル添加剤、これまた、効果を実感できない商品。
効果あるような、ないような。

 

ではMotoGPではどうでしょう。
最近ではドカティのウイングが怪しかった。

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高速時のダウンフォースを稼ぐらしいが、コーナーでは邪魔じゃないの?
初めて見た時、「ふたり鷹」を思い出した。
新谷かおる先生のレース漫画(1981-1985)
ふたり鷹はウイングじゃなくて、エアブレーキ

ドカティは使い続け、最近は4枚+複雑な形に進化。
ヤマハも去年半信半疑で試しはじめ、今年は毎レース使っています。

これに続きホンダも採用、
そしてスズキ、アプリリアも試し始めました。

全メーカーが採用するって事は、効果あるんでしょうね。

 

 

 

3MA(TZRサンマ)

新車販売が遠い昔に終わってしまった2サイクルエンジンのバイク。
新しい排ガス規制をクリアーできないって理由で製造しなくなったエンジン。
家電で言う所の地デジ化みたいな感じです。

連動してレース車両も廃止、極小の台数だから環境に影響ないのにと言われつつも、
イメージ的、市販に提供できない技術は無意味などの理由から受け入れる事に。

そんな悲しい出来が起きる10年前、レーサーレプリカがバカ売れしていた1989年。
当時市販車改造クラスで活躍していたホンダNSR250('86,'88)に対抗して、
ヤマハが販売したバイクです。
コンセプトはレーサーTZ250のコピーでした。

 f:id:motagp:20160422110503p:plain

 

NSRはホンダのレーサーRS250レプリカ、同じ手法です。
ただし、違うのが当時のTZ250はエンジンの後ろ側に排気するチャンバー(マフラー*注1)レイアウトだった事。
理想的な性能を出すためのチャンバーレイアウトでしたが、色々な理由で市販車への採用は難しく、思った性能が出せませんでした。f:id:motagp:20160516092838p:plain

図はTZ250のチャンバーレイアウト、設計した通りの性能が期待できます。
注1、チャンバーは排気の衝撃波で燃焼前のガスをエンジンに戻し、爆発力を大きくする機構(部品)です。

 

f:id:motagp:20160516095222p:plainNSR88のチャンバーレイアウト

 

街乗りするためにTZ250を去勢した3MA、去勢しすぎたのか改造レースの結果は散々。
速くないイメージが付いてしまい売れませんでした。

この当時のレーサーレプリカは、市販車改造クラスのレースで勝って、ブランドイメージを上げ、販売数を増やす厳しいビジネスモデルが存在。
今では想像できない弱肉強食な時代です。

 

MotoGPWGP)の技術を一般に転用するって大変ですね。
他にも同じように失敗したのがカワサキKR250、ホンダはMVX250F、意外とスズキは失敗してない。

 

以上 第7話に続く