MotoGP 2015 バレンシアGP 最終戦 決勝結果 ロレンソ優勝、チャンピオン決定 [第18戦](バレンシア)
モトGP バレンシアGP Rd.18 WUP RACE
(スペインバレンシアサーキット)
2015シーズン最終日です。
今年は見所満載のシーズンでした。波乱あり、感動あり、幻滅あり。
最後のは要らない・・・これも含めてMotoGP、ルールは改善すればいい。
決勝レースが始まります。
下記終了しました。
公式webページで面白い事やってます。
ロレンソとロッシの順位を指定すると、どっちがチャンピオンになるか解る便利ツールです。レースが終わったら削除されると思うので、気になる方はお早めに。
目次
WUP:午前のウォームアップ走行(20分)
- ウォームアップは17:55開始です。
- 天候晴れ、気温16℃、路面温度17℃
- 始まりました。
- 2周目、弟エスパルガロ、マルケスの順です。
ロレンソトップ。 - 3周目、マルケスがトップ 1:31.664
ロレンソがトップ返り咲き。 - 4周目、すぐにマルケスがトップタイム更新。 1:31.520
ロッシは4位
またロレンソ、トップタイム更新。 - 5周目、マルケス、またペースアップでトップ 1:31.310
路面温度が低いとホンダ車安定して速い。 - 残り9分、ペドロサは25番手、何か調整しています。
- 残り8分、3位ロッシは1:31.979、決勝は31秒台になりそうです。
- 残り7分、マルケス、ロレンソ、ロッシ、弟、スミスの順
- 残り6分、ペドロサ7位タイム。やっとタイムだしてきました。
- 残り4分、タイム更新はありません。
ペドロサが3位タイム。 - 残り3分、ヤマハ車はホンダから3~4Km最高速が遅い。
- 残り2分、ロッシが3位返り咲き 1:31.618
- 残り1分、マルケスはピット後、走らない様です。
と思ったらピットアウト、1周アタックするのか。 - チェッカー、マルケスのタイムは?
- マルケス、s2最速、s3普通、トータルタイム更新! 1:31.062
マルケス、ロレンソ、弟エスパルガロ、ロッシ、ペドロサの順でした。
マルケスがロレンソより0.3秒速い、でも午後は気温が上がるので優位性は薄いと思われます。
WUP詳細
順位 | 車番 | ライダー | 国籍 | チーム | バイク | タイム | 記録周 | 周回数 | トップ差 | 差 | 最高速 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01 | 93 | マルケス | SPA | RepsolHonda | HONDA | 1'31.062 | 12 | 12 | 0 | 0 | 322.1 |
02 | 99 | ロレンソ | SPA | MovistarYamaha | YAMAHA | 1'31.383 | 11 | 11 | 0.321 | 0.321 | 322.0 |
03 | 44 | 弟エスパルガロ | SPA | YamahaTech3 | YAMAHA | 1'31.597 | 10 | 11 | 0.535 | 0.214 | 322.0 |
04 | 46 | ロッシ | ITA | MovistarYamaha | YAMAHA | 1'31.618 | 10 | 13 | 0.556 | 0.021 | 321.8 |
05 | 26 | ペドロサ | SPA | RepsolHonda | HONDA | 1'31.713 | 10 | 12 | 0.651 | 0.095 | 324.7 |
06 | 35 | クラッチロー | GBR | LCR.Honda | HONDA | 1'31.788 | 10 | 11 | 0.726 | 0.075 | 319.1 |
07 | 29 | イアンノーネ | ITA | DucatiTeam | DUCATI | 1'31.854 | 11 | 13 | 0.792 | 0.066 | 331.4 |
08 | 38 | スミス | GBR | YamahaTech3 | YAMAHA | 1'31.992 | 11 | 13 | 0.930 | 0.138 | 320.0 |
09 | 41 | 兄エスパルガロ | SPA | TeamSUZUKI | SUZUKI | 1'32.221 | 9 | 12 | 1.159 | 0.229 | 317.4 |
10 | 4 | ドビチオーゾ | ITA | DucatiTeam | DUCATI | 1'32.317 | 10 | 12 | 1.255 | 0.096 | 330.4 |
11 | 25 | ビニャーレス | SPA | TeamSUZUKI | SUZUKI | 1'32.327 | 4 | 13 | 1.265 | 0.010 | 318.4 |
12 | 68 | ヘルナンデス | COL | PramacRacing | DUCATI | 1'32.548 | 5 | 13 | 1.486 | 0.221 | 326.3 |
13 | 51 | ミケーレ.ピロ | ITA | DucatiTeam | DUCATI | 1'32.605 | 9 | 12 | 1.543 | 0.057 | 326.8 |
14 | 45 | レディング | GBR | EG00MarcVDS | HONDA | 1'32.624 | 12 | 12 | 1.562 | 0.019 | 319.2 |
15 | 6 | ブラドル | GER | ApriliaGresini | APRILIA | 1'32.757 | 4 | 13 | 1.695 | 0.133 | 318.5 |
16 | 63 | メッリオ | FRA | AvintiaRacing | DUCATI | 1'32.914 | 3 | 10 | 1.852 | 0.157 | 319.7 |
17 | 9 | ペトリッチ | ITA | PramacRacing | DUCATI | 1'32.956 | 8 | 10 | 1.894 | 0.042 | 321.7 |
18 | 8 | バルベラ | SPA | AvintiaRacing | DUCATI | 1'32.998 | 6 | 13 | 1.936 | 0.042 | 321.7 |
19 | 19 | バウティスタ | SPA | ApriliaGresini | APRILIA | 1'33.177 | 4 | 13 | 2.115 | 0.179 | 315.3 |
20 | 76 | バズ | FRA | ForwardRacing | YH.FORWARD | 1'33.227 | 5 | 13 | 2.165 | 0.050 | 311.4 |
21 | 69 | ヘイデン | USA | Aspar | HONDA | 1'33.240 | 4 | 13 | 2.178 | 0.013 | 309.0 |
22 | 43 | ミラー | AUS | LCR.Honda | HONDA | 1'33.313 | 4 | 7 | 2.251 | 0.073 | 314.4 |
23 | 50 | E.リバティ | IRL | Aspar | HONDA | 1'33.502 | 7 | 13 | 2.440 | 0.189 | 315.0 |
24 | 24 | エリアス | SPA | ForwardRacing | YH.FORWARD | 1'33.521 | 11 | 12 | 2.459 | 0.019 | 323.3 |
25 | 13 | アンソニー | AUS | AB.Motoracing | HONDA | 1'34.047 | 10 | 13 | 2.985 | 0.526 | 312.3 |
26 | 23 | BrocPARKES | AUS | E-MotionIodaRacing | ART | 1'34.750 | 7 | 9 | 3.688 | 0.703 | 301.0 |
弟エスパルガロは意外でしたが、決勝レースはマルケス、ロレンソ、ペドロサのトップ争いに変わりなさそうです。
決勝:2015年シーズン最後の決勝レース
- 22:00レース開始です。
- 天候晴れ、気温23.9℃、路面温度30.2℃
- ライダー紹介中です。
ピットクルー退場開始。 - メカニック退場。
- サイティングラップが始まりました。
- ロッシは最後列26位から何処までジャンプアップできるのか。
もうすぐスタートです。 - 全社グリッドについて、シグナルレッド、スタート。
- ロッシ、いきなり16番手
- ロッシ、S3で15位だ
- トップはロレンソ。
- 2周目、ロレンソ、マルケス、ペドロサの順、ロッシ14位
S3でロッシ12位 - 3周目、ロレンソ、マルケスの差は0.3秒、ロッシは11位
- 4周目、ロレンソ、マルケス、ペドロサ、ドビチオーゾの順、ロッシは9位
凄い追い上げだ。 - 5周目、ロレンソ、マルケス、ペドロサの差は0.4秒間隔。
ロッシは9位。なかなか前のスミスを抜けない。 - 6周目、上位変わらず。ロッシの最高速度は322Km、今日はちょっと速いぞ。
やっとスミスを抜いて8位浮上。 - 7周目、上位4位までは変わらず、ロッシは7位へさらに浮上。
- 8周目、ロレンソ逃げる、2位マルケスとの差は0.5秒。
- 9周目、ロレンソ、マルケスの差は0.6秒に拡大、ロレンソ1位でチャンピオンを決めるのか。
ロッシは7位、タイムは1:32.3でロレンソより0.5秒遅い。 - 10周目、ロッシ5位争いの集団に追いついた。
ロッシ、弟エスパルガロを抜いた6位へ。 - 11周目、次は兄エスパルガロがターゲットだ、差は無い。
- 12周目、上位に変化なし、マルケスがちょっとペースアップ。0.4秒差
ロッシ、兄エスパルガロを抜けない、スズキ頑張ってます。
抜いた、ついに5位。 - 13周目、ロッシ、4位のドビチオーゾも目の前だ。
ドカティはストレートが速い、追いつけない。
コーナーで抜いた、ついに4位 - 14周目、3位のペドロサとの差は11秒。
ロッシの一人旅が始まった。 - 残り16周、ロレンソ、0.4秒、マルケス、1.3秒、ペドロサ、11秒、ロッシの間隔。
- 残り15周、上位3位までは1:31秒台、ロッシは1:32前半しかタイムが出せない。もうタイヤが限界か?
- 残り14周、ペドロサ、ロッシの差は12.185秒、ちょっと離れた。
- 残り13周、ロレンソ、マルケスがトップ争い、ペドロサは2秒後方に遅れだした。
ロッシのペースは上がらない。目標が無くなってペースが掴めないのか、タイヤが終わってしまったのか。 - 残り12周、マルケスが迫る、優勝を目指します。
- 残り11周、ペドロサ、ロッシの差が13秒へ拡大。
- 残り10周、マルケス、ロレンソのプッシュをちょっと緩めた、とおもったらまた0.2秒差。
- 残り9周、ロレンソ、マルケスの差が1.9秒
- 残り8周、ロレンソ逃げきれるか、ロッシは14秒遅れに。
ロレンソ、マルケスを振り切れない。 - 残り7周、ロレンソ、マルケスの差は変わらない、マルケスはいつ仕掛けるのか?
- 残り6周、ロッシ15.5秒遅れ、ペースが上がらない。
ホンダ勢S1が速い。 - 残り5周、ペドロサがペースを上げてきた、マルケスとの差が1.4秒に短縮。
ロッシは16秒遅れに。もう追いつけない。 - 残り4周、ロレンソは2位でもチャンピオン確定です。
3位まで落ちるとロッシが優勝します。 - 残り3周、ロレンソ、マルケスの差は無い、ペドロサも0.5秒差。
- 残り2周、ロレンソ、守り切れるか。ペドロサも0.2秒差だ。
3台団子になってきました。
7コーナーでペドロサがマルケスを少し抜いた、が直ぐ抜き返された。 - ラストラップ、完全に団子です。
ロレンソ、マルケス、ペドロサの順、差が無い。
そのままチェッカー!!ロレンソ優勝!チャンピオン決定!! - チャンピオンロレンソおめでとう。ロッシも速かった。
決勝結果詳細
順位 | ポイント | 車番 | ライダー | 国籍 | チーム | バイク | タイム | 最高速 | トップ差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01 | 25 | 99 | ロレンソ | SPA | MovistarYamaha | YAMAHA | 45'59.364 | 156.7 | 0 |
02 | 20 | 93 | マルケス | SPA | RepsolHonda | HONDA | 45'59.627 | 156.7 | 0.263 |
03 | 16 | 26 | ペドロサ | SPA | RepsolHonda | HONDA | 46'00.018 | 156.7 | 0.654 |
04 | 13 | 46 | ロッシ | ITA | MovistarYamaha | YAMAHA | 46'19.153 | 155.6 | 19.789 |
05 | 11 | 44 | 弟エスパルガロ | SPA | YamahaTech3 | YAMAHA | 46'25.368 | 155.2 | 26.004 |
06 | 10 | 38 | スミス | GBR | YamahaTech3 | YAMAHA | 46'28.199 | 155.1 | 28.835 |
07 | 9 | 4 | ドビチオーゾ | ITA | DucatiTeam | DUCATI | 46'28.250 | 155.1 | 28.886 |
08 | 8 | 41 | 兄エスパルガロ | SPA | TeamSUZUKI | SUZUKI | 46'33.586 | 154.8 | 34.222 |
09 | 7 | 35 | クラッチロー | GBR | LCR.Honda | HONDA | 46'35.288 | 154.7 | 35.924 |
10 | 6 | 9 | ペトリッチ | ITA | PramacRacing | DUCATI | 46'38.943 | 154.5 | 39.579 |
11 | 5 | 25 | ビニャーレス | SPA | TeamSUZUKI | SUZUKI | 46'39.110 | 154.5 | 39.746 |
12 | 4 | 51 | ミケーレ.ピロ | ITA | DucatiTeam | DUCATI | 46'46.417 | 154.1 | 47.053 |
13 | 3 | 68 | ヘルナンデス | COL | PramacRacing | DUCATI | 46'53.445 | 153.7 | 54.081 |
14 | 2 | 19 | バウティスタ | SPA | ApriliaGresini | APRILIA | 46'56.010 | 153.6 | 56.646 |
15 | 1 | 45 | レディング | GBR | EG00MarcVDS | HONDA | 46'56.642 | 153.5 | 57.278 |
16 | 0 | 8 | バルベラ | SPA | AvintiaRacing | DUCATI | 46'56.727 | 153.5 | 57.363 |
17 | 0 | 69 | ヘイデン | USA | Aspar | HONDA | 46'58.106 | 153.4 | 58.742 |
18 | 0 | 6 | ブラドル | GER | ApriliaGresini | APRILIA | 46'58.450 | 153.4 | 59.086 |
19 | 0 | 76 | バズ | FRA | ForwardRacing | YH.FORWARD | 47'03.703 | 153.1 | 1'04.339 |
20 | 0 | 24 | エリアス | SPA | ForwardRacing | YH.FORWARD | 47'03.777 | 153.1 | 1'04.413 |
21 | 0 | 43 | ミラー | AUS | LCR.Honda | HONDA | 47'04.576 | 153.1 | 1'05.212 |
22 | 0 | 13 | アンソニー | AUS | AB.Motoracing | HONDA | 47'26.645 | 151.9 | 1'27.281 |
R | 0 | 63 | メッリオ | FRA | AvintiaRacing | DUCATI | 37'47.565 | 152.6 | 6laps |
R | 0 | 50 | E.リバティ | IRL | Aspar | HONDA | 36'17.895 | 152.2 | 7laps |
R | 0 | 23 | BrocPARKES | AUS | E-MotionIodaRacing | ART | 33'26.310 | 150.9 | 9laps |
R | 0 | 29 | イアンノーネ | ITA | DucatiTeam | DUCATI | 3'09.398 | 152.2 | 28laps |
ラップチャート
年間ポイント
各メーカーコメント
まとめ
ロッシの追い上げは凄かった、少しは予想していましたが、本当に4位まで順位を上げるとは。
流石に中盤のライダーを抜くのにタイヤを使い切ってしまったのか、4位になってからはペースが上げられませんでした。
ロレンソも何かちょっと失敗するだけで3位になる苦しい間隔で、なんとか優勝。
残り1.5周にペドロサがマルケスを抜いた事が、マルケス最後のアタックを封じ、ロレンソ優勝を結果として助けてしまった様に見えました。(管理人の勝手な意見)
元々前半はホンダ車が速く、後半はヤマハ車が速かったので、ラストラップの後半でマルケスがロレンソを抜くのは難しい状況でした。
[11/9追記]
マルケス、ペドロサのコメントによると、想像通り最後のペドロサのアタックで、ロレンソを0.5秒先行させてしまい、マルケスは優勝できなかったと言っています。
ペドロサは2台抜き?を考えていみたいですが、失敗したとの事。
結果として、ペドロサがチャンピオン争いのキーマンでした。
レース後ビデオを確認したロッシの意見は、「ペドロサが最後に2秒詰めたんだから、マルケスもできるでしょ」、確かにそんな気もしますが、これは本人にしかわかりません。
ホンダもマルケスもノーコメントで来年を迎えましょう。また炎上しちゃうので。
マルケスのコメント>
ペドロサノコメント>
今年はヤマハの年でした。
コンストラクター、チーム、ライダーでチャンピオン、おまけに国内JSB1000、8耐までも勝利でき、ヤマハ発動機60周年を祝う年になりました。
こんな年もあるんですねぇ。
ドカティ勢、ロッシの追い上げに気を取られていて、気が付けばイアンノーネは走っていませんでした。
なんと3周目に転倒してました。そんなスタートして直ぐ・・・説教部屋ですね。
[11/9追記]
唯一記録された2周目のLAPタイムが1:31.491で、ロレンソに次ぐタイム、最後まで走り切れればトップ争いできたかも、イチャモンが付かない結末にできたかもしれないのに。
下位チームの優遇処置が理由か、マシンの最高速が速く、より柔らかいタイヤも使えます。今回は路面温度が高くなりソフトタイヤの効果が無く結果に繋がりませんでした。
ところで、ドビチオーゾとイアンノーネどっちがエースライダーなんでしょう、てっきりドビがエースかと思っていたら、最近はイアンノーネが速いし。
両エース体制ですかねぇ。
来年は優遇処置撤廃されるかな?細かい事、解りませんが優勝までもう少し、来期が楽しみです。
今回MotoGP最後のヘイデンは17位で残念ながらポイントは獲得できませんでした。
でも殿堂入りして、来期はWSBK参戦です。お疲れ様でした。
ブリジストンも最後までいい仕事してました。また、いつか戻ってくることを願います。
それにしても2015シーズンは盛り上がり、記憶に残るシーズンでした。
ロッシも来年まではヤマハで走るので、今度は37歳のチャレンジです。
来年も暴れまわって下さい。(ルールを守ってね)
では、来年まで、さようなら。
この記事を読んで頂いたみなさん、有難うございました。