AccessプログラマーのためのWEB開発入門 第1回 準備
このシリーズは、Microsoft Access使いのプログラマーが、webサイトを構築。VBAの知識は通用するのか!? 完成までの軌跡である。
プロローグ
Accessってとっても便利、少人数で使うシステムなら、これがあれば他には要らないってぐらい便利。
大規模な利用なら、DBをSQLServerやOracleに切り替えて利用できる。
GUI部品も少なく基本操作は統一されているので、完成後のユーザー説明も楽。
しかも開発ツールは日本語化されていて解りやすい。
良い事だらけみたいですが、PCにAccessのセットアップが必要なので、大量にPCがある現場ではライセンスどうするの?って話になります。
(ランタイムの利用って手もありますが、どこまでちゃんと動くのか不安があるので試した事ありません。)
また、LANでの利用では問題ないですが、WAN(ルーターを仲介した拠点間通信)で使うとスピードが出ない。
また、インターネットで公開するのも苦手。
結果、社内のローカルシステム専用になってしまいます。
世間の流れ的に、クラウドの利用が始まり、WEBでのシステム開発が望まれてきました。そんな訳でAccessプログラマーも、WEB開発にチャレンジします。
今頃?って声が聞こえてきそうですね。
必要な物
Accessはそれだけで完結するので必要ないですが、WEB開発はいろいろ準備が必要。
今回使うソフトをリストアップします。
また、開発で利用するPCはWindowsを利用します。
macは使いません。
このシリーズで使う組み合わせ実行環境
- 開発用webサーバー
Apache - 開発言語(VBAに相当する)
PHP - DB(MDBやACCDB)
MySQL - フォーム画面
htmlです。便利なSmartyライブラリを使います。 - テーブル表示
jQueryライブラリ
この組み合わせなら、安いレンタルサーバーでも動作できるので、Accessのちょっとしたシステムの代わりにできます。(させます)
なんでMicrosoftのIIS使わないの?と思われるかもしれませんがレンタルサーバーでIIS使える所少ないからです。
準備するソフト
オープンソースだらけなのでダウンロードします。
無料はありがたいですが、いろんな人の思想が混ざるので大変。
- DBまで揃う開発実行環境
XAMPP(Apache+PHP+MySQL)
今のところ32bitで十分 - PHPのコードを書くツールNetBeansとjava
NetBeans
- DBを便利に使うツール
HIeidiSQL(テーブル操作にはこれが無いと困る)
MySQL Workbench(ER図作成可能)(設計する時に役に立ちます) - フォームの部品
smarty(コンボボックス作成に便利です) - テーブル表示
jQuery(これが無いといろいろ面倒)
これぐらいないとAccessの便利さには近づけません。(まだまだ足りない)
後書き
CやVBのプログラマー、ちょっと大きな会社のシステム担当から、Accessで作ったプログラムを鼻で笑われる事が多かった。
業務プログラム用途だと、できる事変わらないのに、素人が使うものと思われていた気がする。
確かにパッケージ販売などの目的があるなら解るけど。
「使ってみなよ、便利だから」と勧めて来ましたが、WEB化でお別れの時が来たのかも。
続く