MotoGP 2016 レポート運営日誌02 アルゼンチン
MotoGPレポート運営日誌、その2 アルゼンチングランプリ
今回も時差の関係で深夜早朝のレースでした。
早朝だと、そのまま寝ずに仕事に行けるから楽です。
昼飯後は睡魔との戦いだけどね。
第2戦は大荒れに荒れたレース期間になりました。
毎年荒れるレースはあります、しかし、いろんなことが集中して発生するのは珍しい。
見ている方は予想外の事が起きて楽しめましたが、運営側は大変ですね。
では、今回発生した波乱要素です。
コースの汚れ問題
あまり2輪レースを実施しないコースで、4輪メイン。
砂も飛んでくる立地。
日本なら開催前に清掃車を駆使して綺麗にします。
国民性なのでしょうか、コース汚れはみんなに平等だから気にするなって事?
エンジンパワー不足のチームはコーナーが速く走れず苦戦していました。
ロレンソは走る気無くしてましたね。
それも1日走れば走行ライン上は綺麗になり、2日目からは何時もの走行が戻って来ています。
走行ラインを外すと危険な路面なので、やっぱり転倒者続出。
初日の詳細は下記です。
路面温度の上昇と新タイヤ
今年からタイヤがミシュランのワンメーク。
このコースはテストで利用していない為、データが無い。
予測で用意したタイヤでした。
路面温度44℃以上で、高い状況もあるのか、2日目午後のフリー走行中
スコットレディングのリアタイヤがバースト、いや分解したと表現できる。
タイヤの外周が分解して爆発したように飛び散りました。
内側のタイヤは残ったので、レディングは無事、転倒も無し。
怖かったとコメント。
一般人ならバイク乗りたくなくなりますね。
原因は調査中、この環境でのデータ不足です。
来年のレースは大丈夫でしょう。
技術の最先端だといろいろ起きますね、ブリジストンも最初は苦労していたので、ミシュラン復活1年目だから仕方ない。
そんな事もあろうかと、流石ミシュラン。
安全なタイヤを隠し持っていました。
いきなり本番レースで使わせるのは危険だから、決勝前に特別フリー走行を予定。
これで安心だ。
そんな予選日でした。
予選日の詳しい内容は下記です。
雨、水たまり、マシン交換
そして決勝日、特別に用意したフリー走行は雨で中止。
今度は天候に振り回されます。
レインタイヤもこのコースでは初。
午前のウォームアップ走行も小雨、止みそうな雰囲気もあり、
ロレンソはレイン走行乗り気じゃない感じでした。
予感通りなのか、午後は曇り、路面も乾きました。
こうなると、タイヤはスリックタイヤになり、新しい未テストのタイヤか、危険なタイヤを使うしかない。
運営側が出した結論は、危険なタイヤを10周で交換させるでした。
レース中にマシン交換が1回必要。
なるほど、考えましたね。
そしてレース開始、路面は乾いたと言っても、所々ちょっと黒い湿ったポイントあり。
罠みたいな感じです、落とし穴っぽい。
バンク中に乗るとゲームオーバーなレース、このトラップに引っかかったのは。
2周目:クラッチロー、兄エスパロガロ。(二人ともバイクを起こして走行続行)
3周目:ヘルナンデス
4周目:ミラー
6周目:ロレンソ(乗り気じゃないとチャンピオンでも罠にハマる)
13周目:バズ
16周目:レディング(怖いタイヤ履いて結局転倒、いい事無し)
18周目:ビニャーレス(ちょっと頑張りすぎた、でもハッピーみたいです)
20周目:クラッチロー(2回目の転倒で力尽きました)
20周目:イアンノーネ、ドビチオーゾ(ドビチオーゾは手押しでゴール)
優勝はマシン交換もスムーズだったマルケス。
マルケスはマシン交換得意ですね、去年も成功してたし。
ロッシ、兄エスパロガロなど、交換後のマシンで速く走れなかったとコメントあり。
もしかしてホンダはマシンの個体差が少ない(精度が高い)のかな。
やっちゃった人
今回3位に入った侍ペドロサ。
元気がありません、棚牡丹で3位は嬉しくないようです。
コメントを読むと、速く走れず苦労したとの事。
「スタート直後に、横から突っ込んできたバイクを避けて順位を下げてしまった」
紳士のペドロサは特に誰が悪いって言わず、避けないと転んでましたのコメント。
大人だね。
予選3位が1周目15位になるほどだから、何が起きたのかヘリ映像を確認。
すると、押し出したのはイアンノーネじゃないですか。
・・・イアン!!。
そしてラストラップ、ドカティ2,3位で迎えた最終シケイン入り口。
2位ドビチオーゾの横に並んだ3位イアンノーネが転倒、巻き込まれてドビチオーゾ転倒。
チームメイト同士でなにやっとんじゃ。
チーム同士でこんな事が起きるMotoGP、楽しい。
(WSBKのチームオーダーは見る気をなくします)
ドビチオーゾはマシンを押してゴール、3ポイント獲得しました。
手押しでゴールって、8Hか漫画でしか見た事ない。
状況的にイアンノーネも手押しでゴールできそうだったけど、しませんでした。
手押しでドビチオーゾを抜いたらもっと面白かったのに・・・
そんな事したら、ドカティ首になるね、いやドビチオーゾから殴られる。
本人は深く反省しています。
イタリア人てまつ毛長いですね。
そんな決勝日の記事は下記です。
そして、今週末もレース。
アメリカGP、時差の関係でまたまた深夜。
頑張って応援しましょう!
これが終わったらヨーロッパラウンドです。
以上